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r-lib | 編集長S - 「やっぱりアメリカは偉大だった」 編集長緊急コラム

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「やっぱりアメリカは偉大だった」 編集長緊急コラム

Written by Editor in chief

トランプが第45代アメリカ大統領になることが決まりましたね。ということで、緊急コラムになります。

たまたま前日の夜中にやっていたNHKの再放送を観てると、既得権益層への反感や社会変動に対する不安を持つ人たちからかなり集票するんじゃないかと思ったので、そこまで驚きはしませんでした。まぁとはいえ、まさかホントに!とは思いましたが。

(念のため立場を表明しておくと、アメリカは民主党支持なんで、僕はヒラリー応援してました)


でも決定の一報を聞いた瞬間に思ったのは、彼の人格面での適正はさておき、「アメリカってやっぱり偉大だな」ってことでした。

政治家でもなかった彼が、突然立候補して大統領になってしまう。確かにそのプロセスはポピュリズム的で、民主主義の危うい部分を露呈してもいますが、このダイナミズムこそがアメリカたる所以なのです。

アメリカはダイナミズムと自浄作用が両輪となって発展した国です。

既得権益を持つ特権階級を敵に回しても、民意を盾にひっくり返す動きができるし(実際やるかは別としても)、たとえそれで手痛い失敗をしても、ちゃんとそれを修正するだけの自浄作用が働くのです。そしてその自浄作用はダイナミズムという動力がないと実行できないわけです。

つまりアメリカという共同体は、常に流動性を担保していて、今回のようにそれに逆行するような動きをしても、その振り幅を持てるという事実こそが、長期的に成長が見込める核心部分だなと思うわけです(アメリカというと多様性が一番言及されるけど、実は多様性よりも流動性かなと僕は思ってます)。

短期的に見ると、大きな時代の流れに逆らうようなアクションを国民は求めたわけですけど、そこに振り切ることができるという事実はとても大きいと思います。形だけの民主主義だとそれを修正する力がないんじゃないかなと。僕がよく知ってる責任を取れない民主主義国家とは大違いです。

たとえば、責任をちゃんと取るとか、ダメなものはダメだと意見を表明できるとか、失敗を奨励するとか、昔から根付いてるトライアンドエラーを繰り返していく姿勢や価値観は、ホント凄いなって思います。

黒人を奴隷にしてたと思えば解放したり(大統領にもしたり)、禁酒法つくったり(大麻解禁したり)、機密文書もそのうち公開したり(ケネディは誰が殺したのか・・・)、

この流動性こそが、民主主義に翻弄されながらも民主主義を体現してきたアメリカの姿そのものだと思うんですよ。

そしてアメリカ人は、それをわかっているんじゃないかなと思うのです。

外から見てるとわからないけど、実は彼らはある意味楽観的に自分たちの歴史的経緯を理解していて、だからもしトランプがめちゃくちゃとんでもないことしても、そこから学んで更にアメリカは強くなるっていう経験則を信じてるんじゃないかなと(半分の人がそんなことしたくないとも思ってるけど)。

「アメリカはNo.1だ!」っていうあれを聞くと、正直、ハイハイ勝手にしてくださいって聞き流しちゃうんだけど、あの無邪気な言葉にはそんな真理が潜んでる気がするんですよね。

ポピュリズムに染まる人と、それとうまく付き合いながらやっていく人が綱引きするダイナミズムですね。

だから今回、短期的にアメリカがとんでもないことになったとしても、それをさせたアメリカ人はきっと修正する強い力を持った奴をまた登場させるし、長期的にはそういう新陳代謝をシステムとして採用してることが、環境適応においてはとんでもなくどの国よりも優位に働くと思うのです。

ということで、短期的にどうなるかは全く保証しませんが、長期的にみたら、今よりもっと素晴らしい国になるんじゃないかと期待してしまうわけです。



トランプさんおめでとう(全く応援してませんでしたが)。


1年前はまさか大統領になるとは思わなかったよ。

ドゥテルテとは暴言合戦になるだろうね。

でも日本に来ても、天皇陛下には暴言吐かないようにね。




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