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CONCEPT
これからのかっこいいライフスタイルには「社会のための何か」が入っている。社会のために何かするってそんなに特別なことじゃない。働いてても、学生でも、主婦でも日常の中でちょっとした貢献ってできるはず。これからはそんな生き方がかっこいい。r-libではそんなライフスタイルの参考になるようなロールモデルをレポーターたちが紹介していきます。
# 017
SO YOSHIDA
December 25, 2014

r-lib | 安岡 あゆみ × 吉田 創 人間は正論だけ言っても通じない

GENRESArrow教育

人間は正論だけ言っても通じない

コミュニケーションの質を高めて良い関係性を構築しないと、相手に思いがうまく伝わらないこともある。「周りのことを考えられる人は、エレガントで丁寧なステップを踏める人なんですよ」という吉田さんの言葉に編集部一同も納得。

Reported by Ayumi Yasuoka


ー そういう意識の管理の仕方みたいなのってあるんですか?
 
 一番皆さんが苦労していることは、社会を見ちゃうことなんですよ。社会から自分がどう思われているかとか。まず社会を気にするのではなくて、自分の中に起きていることってなんだろう、自分の好きなことってなんだろう、自分の嫌いなことってなんだろう、って確かめたうえで自分で選択してほしいなって思います。自分が人からどう見られるかより、自分が何をしたいのかに気付いて欲しいですね。



 人の目を気にする人っていうのは、実は気配りのできる丁寧な人。そういう人が自分の想いで一歩を踏み出すようになったら、この社会はもっと面白くなる


ー 吉田さんにとって、理想のライフスタイルって何でしょう?

 「言いたいことを言う、やりたいことをやる」生き方ですかね。今の時代って、ロールモデルがいない時代ですよね。僕はバブルの最後の年代なんですけど、ロールモデルが部長課長の時代だった。その頃は個人の価値観と、組織や社会のニーズが一致してたんです。でも今はそれって違うんじゃないの?って言い始めた世代が出てきた。今はテーゼ(命題)がはっきりしてない。おそらくこれからの若者にはそういう確固としたロールモデルはもういないでしょうから、社会を変えようとしてる人は、考えること自体に意味があると思います。それぞれがいいと思ったことをやり続けるしかないと思うんですよね。だからこそファシリテーションによって、この人たちだったら自分の意見を言えるなぁ、この人にだったら言われたいなあ、という関係性や場を作っていきたい。そういう土壌が作られてこそ、人って自由に行動できるようになっていくものだと思うから。




ー ではそうやって考えてはいるけど、まだ行動を移すまでには至っていない人のために何かアドバイスをお願いします。

 考えるだけで行動に移せない人って多いですよね。行動に移せない人って、なにかと理由をつけてやらないんですよね。でも社会のせい、人のせいにしている時点で、自分の人生半分捨ててるようなものなんですよ。そんなことを気にするんではなくて、自分の好きなことって何だろう?とか、私が願ってることって何だろう?っていうのをまずは自分で確かめて欲しいといつも思っています。人間って意外と、やりたいことだけやってても生きていけるんですよ。それなのに、やりたいことをやらないってもったいないじゃないですか。それに、人の目を気にしたり不安があって行動できない人っていうのは、実は気配りのできる丁寧な人なんです。周りのことを考えられる人は、エレガントで丁寧なステップを踏める人なんですよ。そういう人が自分の想いで一歩を踏み出すようになったら、この社会はもっと面白くなりますよね。


ー 今日はとっても勉強になりました。ファシリテーターになれば恋愛スキルが上がるということがわかったので、今後いろいろ参考にしたいと思います(笑)。

 安岡さんが恋愛ファシリテーターになるのもいいですね(笑)。
















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吉田 創

吉田 創SO YOSHIDA

PROFILE

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リーダーシップトレーニング、チームビルディング、ファシリテーションなどの研修トレーナーや組織開発のコンサルタントとして活動中。アメリカでの起業、多民族との貿易、IT企業の経営、M&Aなど、20年以上幅広い企 業現場での経験がある。また、ファシリテーションの源流にあたるTグループは30回以上トレーナーを務めた。
幅広くプロセスを見る力とそれに伴うフィードバック、現場の実情に即した施策提案力には定評がある。沈黙や緊迫した状況に動じず、学習者の考えと気持ちに寄り添ったファシリテーションが持ち味。

経歴

1974.01.19
群馬県高崎市に生まれ、群馬県安中市で育つ

1986.04
新島学園中学校入学

1989.04
6年一貫校にもかかわらず、つまらなくなったので地元の公立高校を受験。群馬県立高崎高校入学

1991.06
映画の仕事を目指すために渡米。実は大学受験から逃避するためといううわさも。
テネシーのど田舎の高校、Obion County Central High Schoolへ スクールバスで片道45分かけて通う。

1992.08
Santa Monica Collegeに入学。予定では2年で卒業して4年制にトランスファーだった。

1992.12
カリフォルニア州にて人生最初の起業。主にアメリカから日本へ衣料を送る。
その後アメリカにて社長職を数社しながら、大学は放置。。。

1993.08
チョコレートパルフェを食べているときに、下半身不随に。脊髄を開ける手術をする。

1997.08
アメリカから日本の物流は終わったと思い。アジアとコンピューターをキーワードに帰国。サラリーマンを2年経験。

1999.07
ネバダ州にてCreative Communications Inc.創業。代表取締役に就任(2000年日本法人設立に伴い廃業)

2000.04
日本にて㈱クリエイティブコミュニケーションズ創業。代表取締役に就任(現任)
電話関係のシステムを構築。一般的にはIT系。

2002.04
㈲しーこむ創業。取締役に就任(現任)

2010.05
ヒューマンライフセンター:トレーナーに就任

2010.11
みんなの株式会社創業
タイワハウスオープン

2011.04
対話の学校開校

by 安岡 あゆみ
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