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CONCEPT
これからのかっこいいライフスタイルには「社会のための何か」が入っている。社会のために何かするってそんなに特別なことじゃない。働いてても、学生でも、主婦でも日常の中でちょっとした貢献ってできるはず。これからはそんな生き方がかっこいい。r-libではそんなライフスタイルの参考になるようなロールモデルをレポーターたちが紹介していきます。
# 020
YUKI OKA
January 30, 2015

r-lib | 村上 知美 × 岡 勇樹 医療福祉とエンターテインメントの融合で生み出す未来

GENRESArrow福祉

医療福祉とエンターテインメントの融合で生み出す未来

CCHS【先天性中枢性低換気症候群】カンファレンス2014の中で、UbdobeはCCHS患児とその兄弟姉妹へのワークショップを担当。制度を飛び越えて、市民がナチュラルにユニバーサルな環境を生み出していくことを目標にいろんなイベントを行っている。

Reported by Tomomi Murakami


- すごい・・・。いい話・・・涙出そうになりました。きっとその今の話なんでしょうね、価値観とかモットーとかは。大切にしてるモットーや価値観を聞きたかったんです。

 そうですね。フェスみたいなプロジェクトは自分が表に立ってるようでも、結局周りで支えてくれる人がいないと成り立たないんです。それこそ音響屋さんや、受付の人、LIVEを一瞬も見れずにずっと駐車場の管理してるボランティアの子とか、そういう子がいないと絶対成り立たないんです。それを絶対に忘れないことがモットーですね。



Kodomo Music & Art Festival

福祉って話と、福祉職って話は全然別だと思います


- 岡さんにとっての福祉ってなんですか?

 介護業界を変えたいとかはあまり無いですね。本質的にそうである事のほうが重要というか。ライブハウスに行くと、モッシュ・ピットっていう「おしくら饅頭」みたいに暴れる遊びが起きることがあるんです。たまにバーンって倒れたりして、踏んづけられたりしちゃう。それで骨折とか流血するんですよ。僕も2回ぐらい骨折してるんですけど。でも普通に目の前で誰か倒れたら、必ず誰かが起き上がらせる。大丈夫か?って。その瞬間が福祉だと思うんですよ。モッシュ・ピットの中にも福祉って存在するんです。一人で登れない山があって、一緒に登ってよって言われて登るのも福祉なんだろうし、それを言わせずに、よし行こうよって言ってやるのも福祉なんだろうし。本質的な、人間が瞬間的に判断する、相手を想う気持ちみたいな事が大切なんだと思います。それが根底にあるから、当たり前のことのように反射的にやっちゃうっていう。
 それから福祉って話と、福祉職って話は全然別だと思います。福祉っていうのはそういう反射的に起こる気持ちみたいな部分ですよね。でも福祉職って、一人では登れない段差を一緒に登る事だと思われてるんだけど、それだけだとなんか違うかなって思っています。「段差を登ってからその先どうしたい?」って聞いて、「あそこに見える○○まで行きたい」って言われたらそこに一緒に行くっていうのが福祉職かなって思ってます。時間の都合とか給料とかいろんな事で、段差登った状態でいなくなっちゃうんですよね、福祉職が。そうするとその人、結局一人ぼっちなんですよ、せっかく段差登ったのに。そんな寂しい事はないから、段差登ったら「次はどうする?」って聞いてあげる。そういう次の活動を起こすのが福祉職の仕事かなと思ってます。




- すごい勉強になりました。確かにそうですね。段差登る事が夢じゃないですもんね。

 そうなんです、本当に。もし自分だったら、絶対そうだし。段差登って何をしたいかってことのほうが重要です。

- でもそこで、今の介護って終わりですもんね。

 本当は介護保険があっても無くても、一緒に登って行こうよって話。そこの部分を今考えなきゃいけない時期になってるんじゃないかな、この国は。保険内だけで考えずにもっと広い考えで、保険外サービスとかが最近流行ってきてる。訪問美容とか、介護タクシーとかが盛んになりつつあるけど、あれをもっと加速させないと介護職だけじゃ無理だから。

- そういう団体があることをまだ全然知らない人もいるから、色々広まっていけばいいですね。やりたい気持ちはあるけど、思ったように出来ない現状や、ここまでしか踏み込んじゃいけないとかって制度の決まりがあったりするから、そういう間に入れる何かがあるといいなぁって思ってる人って多いはずですよね。

 自分1人でやる必要はないですよ。1人じゃ無理だし。仲間を呼んで、一緒にやろうよみたいになれば、いくらでも出来ると思います。

- それぞれの思ってる事を小さい大きいに捕らわれずにアクション起こしていかなきゃいけないですよね。そんな社会を作る一員になっていきたいと思いました。今日はありがとうございました!!











次回のSOCiAL FUNK!の情報です!!




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岡 勇樹

岡 勇樹YUKI OKA

PROFILE

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岡勇樹 a.k.a ゆーく
~プロフィール~
1981年 東京生まれ、AB型。
3歳から11歳までアメリカ・カリフォルニア州サンフランシスコで生活。
帰国後、15歳でDJとドラムを始め、19歳でディジュリドゥという民族楽器の演奏を始める。
20歳でストリートパフォーマンス集団「ウブドべ共和国」を創り、活動開始。
21歳で母親を癌で亡くし、人生観を根底から覆される。
その後リラクゼーション業界の現場スタッフ/エリアマネージャー/店舗開発営業として日本全国47都道府県すべてを廻る。
26歳で退社し、音楽療法の学校に通いながら高齢者介護や障がい者移動支援の仕事を始め、「Ubdobe」を立ち上げる。
29歳で医療福祉・音楽・アートを融合させた「NPO法人Ubdobe」を設立し、代表理事に就任。
30歳でリラクゼーションセラピスト集団「UnplugTokyo」を設立。31歳で音楽レーベル「ONE ON ONE LABEL」を設立。
33歳で「株式会社ビーンズ」の取締役に就任し、ニューヨークでの訪問介護事業所設立に向けて奮闘中。
NHK出演を経て、厚生労働省の介護人材確保地域戦略会議の有識者に選任される。
現在はグリー株式会社のプロジェクトであるPlatinumFactoryの「介護のほんねニュース」編集長も務める。
<WHAT I DO(事業一覧)>
*NPO法人Ubdobe 代表理事 https://www.facebook.com/Ubdobe
*株式会社Beans 取締役 https://www.facebook.com/beanshelper
*Unplug Tokyo アドバイザー https://www.facebook.com/unplugtokyo
*ONE ON ONE LABEL 代表 https://www.facebook.com/oneononelabel
*介護のほんねニュース 編集長 http://news.kaigonohonne.com

by 村上 知美
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